KITA 主催JICA 関連研修
京都府南丹市処理場見学
2018.10.24
水環境行政コース JICA東京での講義
スキルマネージャー 技術士(上下水道部門) 木村 恭彦
講義の様子
 KITAが主催するJICAの海外向け研修「水環境行政コース」で8月27日の土壌浄化法に関する講義を受け持ちました。
 今回の研修ではエジプト、モロッコ、スリランカ、ベトナムの4カ国から参加者が集まりました。
 講義の内容は、土壌浄化法の技術の説明です。水の汚れの説明のところでは、日本では油を固めて燃えるゴミとして処理をすることで、地域の環境汚染を防いでいると皆さん合理的な方法だと理解を深めていました。また料理も食べきれるだけのものを作って余分な物を作らないという説明も、納得しやすかったようです。
 ニイミシステムの説明を進めていく中で、小規模下水道が有効ということを強調して説明をしていました。土壌浄化法の特徴である、安価な建設費、維持管理費で迷惑施設ではない処理場、公園のような処理場ができるということを説明して小規模下水道の有用性を理解してもらえたと思います。
 ニイミシステムの説明の中で、海外での実績や現在進行中のブータンでのモデル施設の話も出ており、休憩後には木村開発者から工事の様子を説明するように指示があり、少し時間をいただいてブータンとメキシコでの建設時の様子などを話させていただきました。
 全国大会でもモデル施設の建設状況の説明を行いましたが、やはり施工業者の安全意識が高いので、研修生たちは驚いていたようです。
 時間があったので、メキシコでの工事状況も説明をしました。こちらは、ヘルメットをかぶらない、サンダル履きだったりと研修生たちは自国と同じだと笑っていました。
 工事の話の後にニイミトレンチの講義を行いました。
 今回の研修は水環境行政コースということで、集合処理以外の方式で効率的に汚水を処理できる方法としてニイミトレンチの説明を行いました。無動力で汚水の浄化ができる処理方式は強いインパクトを与えたようで皆さん高い関心を示していました。
 NPO 法人としてこれ等の普及啓蒙活動の一環として施設見学や研修などを積極的に進めて行きたいと考えており、水環境行政の研修も我々が関与するようになって3 回を数えました。来年も同様に研修が続いていけばよいと思っております。
下水道システム維持管理コース 南丹市園部町摩気東部浄化センターでの見学
見学の様子
 8月30日には南丹市園部町摩気東部浄化センターで施設見学が行われました。
 摩気東部浄化センターは供用開始から20年がたちますが、問題なく運転できております。担当者から研修生たちへ維持管理についての詳しい説明がおこなわれました。